こんにちは。
『美観堂』の髙羽です。
美観地区の素敵なお店をご紹介するコーナー。
今日は、岡山の郷土料理が楽しめる『冨來屋本舗(とらいやほんぽ)』さんをご紹介します。
『冨來屋本舗』店名に込められた思い
『冨來屋本舗』さんがあるのは、美観地区の柳並木が広がる倉敷川沿いの通りから1本東側の通り。
古い旅館を改装したというその店構えは、美観地区らしく情緒たっぷり。
まず目に飛び込んでくるのは、お店の中央にあるおっきな看板です。
「冨」「來」「屋」「本」「舗」
なんとも縁起がとっても良さそうな店名です。
女将さんにお話を聞くと、「お店に足を運んで下さるお客様に、幸せ(冨)が来ますように」という願いから、この店名にしたそう。
いやぁ素敵…。
漢字をよく見ると、「来」ではなく、旧字体の「來」になっています。
これは、「江戸時代後期の町並みが残る、古き良き町・倉敷を大事にしたいから」という思いから。
いや、めっちゃ素敵….。
こういうエピソードを聞くと、お店への親近感がぐっとアップします。
何事も、知識がものごとへの楽しさを深めてくれますね。
名物料理は、県産のキビを使った唯一無二のめん料理
そんな『冨來屋本舗』さんの名物料理は『たかきびめん』。
この料理名、はじめましての方も多いと思います。
「たかきび」とは岡山銘菓きびだんごに使われている雑穀・黍(キビ)の一種で、非常に栄養価が高い、岡山が誇る名産品のひとつ。
このたかきびを使った麺が『たかきびめん』なんです。
「たかきび」が持つねばり強いコシとつるつるとした食感、爽やかな「たかきび」の香りが特徴です。
『冨來屋本舗』さんでは、岡山県産のたかきびを、代々受け継がれる技をつかい、季節の気候に合わせて品質やコシなどを調整し『たかきびめん』を毎朝練り上げています。
そんな『たかきびめん』は、出汁にもこだわりが。
創業からの秘伝の出汁は、地元の醤油に、利尻こんぶ、かつお、煮干し、酒などすべて上質な食材を使用し、丁寧に作られています。
また、『たかきびめん』には、地元食材を使った↑このお重がついています。
このお重、なぜかいつも麺の提供より少し早く来ます。
「薬味として、麺と一緒にお召し上がりください」
いつもこうご案内いただくんですが、僕は麺を待ちきれず先に食べてしまうことが多いです。笑
そのままでも、めちゃくちゃ美味しいんです。
『たかきびめん』をきちんと待って、麺と一緒に食べれば、『たかきびめん』のつるっとした食感に、キビの爽やかな香りと出汁のうま味、山海の薬味が絶妙にマッチします。
『美観堂』スタッフおすすめメニュー
『冨來屋本舗』さんまで『美観堂』からは歩いて3分と、ご近所さんです。
近いし美味しいしで、僕たち『美観堂』スタッフも定期的にお世話になっています。
僕たちが決まって注文するのが『きび膳』。
『たかきびめん』に加えて、お好みの郷土料理を以下の3つの中から選ぶことができます。
・岡山にぎり3貫(たこ、ままかり、黄ニラ)
・下津井タコめし
・千屋牛ミニ丼
どれも美味しいんですが、特におすすめなのが、『千屋牛(ちやぎゅう)ミニ丼』。
『千屋牛』とは、岡山の県北で育てられているA5ランクのブランド牛。
日本を代表するブランド和牛『松阪牛』や『神戸牛』のルーツとなった牛でもあり、「日本最古の系統牛」とも言われています。
生産頭数が極めて少なく、地元岡山でもなかなか口に出来ない幻の黒毛和牛なんです。
脂もしっかり乗っていながらも、しつこくなく、牛肉本来の甘味と旨味がしっかり感じられます。
『たかきびめん』と『千屋牛ミニ丼』がセットになった『きび膳』、大満足のボリュームでお値段¥1,800(税別)で召し上がれます。
岡山でしか味わえない伝承の味。
ぜひ美観地区に来られた際は、足を運んでみてください!
『冨來屋本舗』アクセス方法
JR倉敷駅より徒歩約14分。
倉敷川沿いの通りから1本東側、大きな看板を目印にお越しください。
〒710-0054 岡山県倉敷市本町6-21(アイビースクエア近く)
TEL:086-427-0122
営業時間:昼の部 11:00~15:00 夜の部 17:00〜19:00
定休日 : 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
※コロナウイルスの影響で営業時間を変更されている場合があります。
足を運ばれる際は、事前にご確認くださいませ。