こんにちは。
『美観堂』の塩崎です。
美観地区の素敵なお店をご紹介するコーナー。
今日は、『株式会社大手饅頭伊部屋』さんと『株式会社暮らしと珈琲』さんが共同で運営されている『大手まんぢゅうカフェ』さんについて紹介します。
2020年3月にオープンし、美観地区散策の休憩に、ぴったり。
川沿いにある、とても素敵な雰囲気のお店です。
日本三大饅頭、『大手まんぢゅう』
『大手まんぢゅう』は180年以上の歴史を誇る、岡山県の伝統銘菓。
岡山の方ではなくとも、名前は聞いたことあるよ!って方も多いんじゃないでしょうか。
それもそのはず。
『大手まんぢゅう』は日本三大饅頭の一つにも数えられているお饅頭なんです。
(ちなみにほかの2つは、元祖小豆あん入り饅頭で知られる東京の『志ほせ饅頭』と、温泉饅頭のルーツ・福島の『薄皮饅頭』です)
写真 からもわかるように、その特徴は、白くてうすーい皮と、たっぷりのこしあん。
この写真のあんこのボリュームから「甘そうだなぁ」と思った方!
食べたらびっくりされると思います。
あんこはとっても上品な甘さで、ペロリと食べられちゃいます。
良質な備前米を原料にした甘酒から丁寧に作られた白い薄皮と、上品な甘さの餡が絶妙に馴染んで、とてもホッとする味がしますよ。
ちなみによく間違われるのですが、『大手まんじゅう』ではありません。
「ち」、に点々で『大手まんぢゅう』ですので、お間違えなきように…!
大手まんぢゅうの小さなものがたり
大手まんぢゅうの小箱にあしらわれている梅の花。
ここにも小さな物語があるんです。
大手まんぢゅうを生産する『大手饅頭伊部屋』さんは、天保8年に創業。
その歴史は決して順風満帆ではありませんでした。
2代目店主が早くに亡くなるといった不幸がおこったとき、大手饅頭存続の危機に立ち上がったのが店主の妻の梅。
彼女の強い思いをうけて、家族、従業員が一丸となり、苦難を乗り越えることができたのだそう。
そんな梅の働きを讃え、小箱には梅の花がデザインされています。
この小箱は「大手まんぢゅうを後世に伝えたい」という、梅の思いを今に伝えています。
ちょこっと工場見学
まずは、肝心要のあんこ。
あんこの主原料の小豆は、北海道産のものを使用しています。
まずは、「名水百選」にも選ばれるほど質の良い岡山県岡山市の『雄町の水』で小豆を炊き上げます。
その後、白双糖(しろざらめ)という特注の高級砂糖を加え、機械と人、両方で練りあげていきます。
材料にもとってもこだわってらっしゃいますね…!
あの美味しさも納得です。
上の写真は、あんこを生地で包む包餡機(ほうあんき)を通ったばかりの、包まれたての『大手まんぢゅう』。
生地でつつまれた『大手まんぢゅう』たちは、人の手でセイロの中に並べられていきます。
慎重さ、正確さ、スピーディーすべてが求められる作業なんだそう。
そして、約7分間蒸して…
『大手まんぢゅう』のできあがり!
できたての『大手まんぢゅう』たちは、形が崩れないように人の手で梱包機に入れられ、袋詰めされていきます。
小箱に包まれた『大手まんぢゅう』たちが綺麗な一列になって出てきました!
最後に手作業で箱詰めされ、私たちの元へ届けられます。
(生まれを知って、大手まんぢゅうへの愛着が湧いてきたのはわたしだけでしょうか…!笑)
『大手まんぢゅうカフェ』ご紹介
そんな大手まんぢゅうたちを取り扱うカフェ、『大手まんぢゅうカフェ』さんは、美観地区の倉敷川沿いに2020年3月19日にオープンしました。
岡山県民なら誰もが知っている『大手まんぢゅう』の直営店、実は美観地区にできたのは今年のことなんです。
『大手まんぢゅうカフェ』さんでは、『大手まんぢゅう』関連のお土産品はもちろん、ぜんざいやソフトクリームなど、イートイン可能なデザートもあります。
まずは、『蒸したて大手まんぢゅうセット』。
(大手まんぢゅう2個+ドリンク)
工場直送の『大手まんぢゅう』をその場でせいろ蒸しで仕上げます。
蒸したての味が工場ではなくお店でも味わえるのってうれしいですよね!
こちらは『大手ぜんざいセット(ほうじ茶・塩昆布付き)』。
工場直送のあんこを贅沢に使用し、上品な味わいに仕上げたぜんざいです。
同じく岡山名産の『備前焼』の器もとってもマッチしていますね。
そして、こちらはなんと『大手まんぢゅうソフト』。
北海道産のあずきを使用した大手まんぢゅうのあんこと、自家製の甘酒を練り込んでおり、大手まんぢゅうとソフトクリームのいいとこ取りをした逸品です。
(おなかが減ってきました…笑 @ AM10:15)
ほかにも、地元の無添加パン屋さんとコラボした『大手のあんこぱん』。
最高級「幻の備前白小豆」を使った数量限定『備中白小豆大手ぜんざいセット』など。
イートインメニューが、とっても充実しています!
こちらは、店内のイートインスペースの様子。
奥に見える大きな『大手まんぢゅう』の絵は、児島慎太郎さんの作品。
児島慎太郎さんは、美観地区にある大原美術館の創立の際にヨーロッパを回ってモネやルノワールの絵画を集めた日本画家・児島虎次郎さんのひ孫さんです。
この絵は100号サイズの大きな油絵で、実物はもっとほっこりとした温かみのある色をしています。
児島慎太郎さんが、この油絵を描いているムービーは『大手まんぢゅうカフェ』さんのFacebookで見ることが出来ます。
大手まんぢゅうカフェにご来店いただいて、まず目に入ってくる大きな大手まんぢゅうは画家児島慎太郎さんに100号で描き下ろしていただきました。大きなおまんぢゅうを眺めながら蒸したのおまんぢゅうをお楽しみください。ぜひ、一緒に写真撮影も。今週末もよろしくお願いします。
大手まんぢゅうカフェ ohtemanjyu cafeさんの投稿 2020年3月26日木曜日
『大手まんぢゅうカフェ』アクセス方法
JR倉敷駅より徒歩約13分。
美観地区の美しい街並みを見ながら、お越しください。
〒710-0046 岡山県倉敷市中央1丁目4-18
TEL:086-421-3700
営業時間:10時半〜18時(ラストオーダー17時半)
定休日:火曜日
※コロナウイルスの影響で営業時間を変更されている場合があります。
足を運ばれる際は、事前にご確認くださいませ。