こんにちは。
美観堂』の瀬戸です。

美観地区周りの素敵なお店をご紹介するコーナー。
今日の主役は、『海鮮問屋 かたつむり』さんです。

記事を書くにあたって、女将の山下きくみさんにお話をうかがってきました。

島根で魚屋さんも経営。日本海の新鮮魚介が毎日届く倉敷の居酒屋さん

鮮魚店

『かたつむり』さんを運営するきくみさん。
もともとは兵庫県に住んでいましたが、阪神淡路大震災をきっかけにご夫婦で倉敷に引っ越してきました。

「地元の人との繋がりをつくりたい」

そんな思いから近所の人たちが集まれるようなお店をつくろうと決意。

それまで全く畑違いなお仕事をなさっていたきくみさんですが、周りの方々の助言と協力のもと、居酒屋という形でお店をすることになりました。

海鮮問屋かたつむり外観

その後、2014年に「島根県で魚屋をやってみないか」という話が舞い込んできました。
これも何かの縁と倉敷で居酒屋をやりつつ、島根で魚屋を経営することをになりました。

オープン前から縁を大事にお店をつづけてきた結果、『かたつむり』さんは、島根県で水揚げされた日本海の新鮮なお魚が、倉敷のお店でお得に食べられる居酒屋さんになりました。

海鮮問屋かたつむり

毎日島根のスタッフとオンラインでミーティングをしてその日に揚がった魚を確認し、倉敷の『かたつむり』に何を仕入れるか決めています。

瀬戸内の海の幸もちゃんと食べられます

瀬戸内のタコ

島根から日本海の魚介類を仕入れている『かたつむり』さんですが、瀬戸内海に面している倉敷だからこそ食べられる食材もご用意しています。

サワラ(鰆)、ままかり、下津井の蛸、シャコなど。
魚屋さんの経営で培ったきくみさんの確かな目利きで、地元の魚屋さんから瀬戸内海の新鮮な魚介類を仕入れています。

日本海と瀬戸内海。
2つの海の幸をどちらも味わっていただけます。

絵本からつけた名前と、それを体現する女将さん

かたつむり

『かたつむり』という店名は、息子さんが小さい頃よく読み聞かせをしていた『かたつむりタクシー』という絵本から取ったんだそう。

理由を伺うと、このように話してくださいました。

絵本では、虫たちが「かたつむりタクシー」に乗って旅をするの。
道中は坂道があったりデコボコの道があったり大変。
「かたつむりタクシー」以外に、もっと早く移動できる方法もたくさんある。
でも、ゆっくりだからこそ、いろんなものに出会い、面白い事が起こる。
自分も、焦らず、いろんな人たちとの縁を大切にできるお店をしていきたい。
そう思って『かたつむり』って名前にしたの。

きくみさんは、お店に込めた思いをご自身の私生活でも大切にされています。

海鮮問屋かたつむり看板

2018年の夏、西日本豪雨のときには、被害の大きかった倉敷市真備町に真っ先に向かいボランティア団体を発足。

毎日朝からボランティアに出向いて、仮設住宅に移住した被災者の方が集まるコミュニティもつくりました。

このコロナ禍で「テイクアウトのお弁当をはじめます」と発信すると、真備町の方々があのときの恩返しにと、たくさん買いに来てくれたそうです。

美観地区にお越しの際には、ぜひ『かたつむり』さんへいらしてください

海鮮問屋かたつむり

写真右がきくみさん、左は島根の魚屋さんでも修行をしていた息子さんです。

次に美観地区にお越しの際には、瀬戸内海と日本海の新鮮な海の幸をぜひ『かたつむり』さんで味わってください。

明るく気さくな女将さんがお待ちしていますよ!

『かたつむり』アクセス方法

JR倉敷駅より徒歩約6分。
かたつむりマークの看板が目印です。

〒710-0055 岡山県倉敷市阿知2丁目7-11
TEL:086-427-8808
営業時間:昼の部 11:00~15:00 夜の部 17:00〜24:00
定休日 : 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
※コロナウイルスの影響で営業時間を変更されている場合があります。
足を運ばれる際は、事前にご確認くださいませ。

この記事を書いた人

瀬戸 珠実

倉敷市児島出身。 グアムでブライダルの仕事をしたあと、帰国して日本旅館で働き、2014年から3年間オーストラリアでも働いていたという面白いキャリアの持ち主です! 日本に帰ってきてから地元の魅力を発信する仕事がしたいと考えるようになり、『美観堂』のある『株式会社行雲』に仲間入りしました。好きなものはヨガとお酒!