こんにちは。
美観堂』の塩崎です。

美観地区の素敵なお店をご紹介するコーナー。
今日は、『町家喫茶 三宅商店』さんをご紹介します。

メディアにも多数掲載されていて、行列ができることもしばしば。

そんな美観地区指折りの人気カフェを運営するのは『有限会社くま』という会社さんです。

古いものと新しいものをかけあわせて、つなぐ

水辺のカフェ三宅商店

『有限会社くま』さんの事務所があるのは、美観地区から車で15分ほどの、高梁川とまちの結節点で水と緑が豊かな倉敷市酒津(さかづ)。

三宅商店

大正から昭和にかけて世界で活躍したテニス選手、『原田武一』さんの生家をリノベーションした『旧原田邸』が事務所にもなっています。

もともとこのお家が建てられたのは明治23年。
約130年の歴史がある建物でしたが、売りに出され更地となりコーポが建つ計画が…。

そんなとき、立ち上がったのが『有限会社くま』さん!

その土地と建物を取得して『旧原田邸』としてリノベーションし、工房兼事務所として生まれ変わらせたのだそう。

すてき&いってみたい…!

その『有限会社くま』の代表をされているのは、辻信行さん。

辻さんの、美観地区でお店をする上での思いを少しご紹介します。

美観地区が美しいのは、町並みそのものもそうですが、高度経済成長時代の利便性や効率といった価値観に流されず、「豊かさの本質」を世代間で暮らし繋いだその暮らしぶりが美しい。
これからは古いものを新しいものと掛け合わせながらバトンタッチすることが大事だと思っているんですが、美観地区は時代を超えて、それを体現しています。
そんな豊かさのきっかけを倉敷から発信し、そこで気づきを持ち帰り、みなさんの暮らしにある豊かさに気づき育ててもらいたいです。

古いもののいいところと、新しいもののいいところ、どちらも大切にしながら暮らしを紡いでいく。

私も美観地区で働く1人の人間として大切にしたい、しなければ。

美観地区で長くお店をされる大先輩の言葉を、入社1ヶ月で聞けてよかった…!

古いもののいいところ、店内にもたくさん

町家喫茶三宅商店

『有限会社くま』さんが美観地区で運営する『町家喫茶 三宅商店』さんは、江戸時代後期に建てられた町家をリノベーションした古民家カフェ。

もともと『三宅商店』というお店は、戦前は日用雑貨と荒物屋だったそう。

『有限会社くま』さんは、空き家となってしまっていた『三宅商店』をリフォーム。

店名は歴史ある屋号、『三宅商店』を継ぎ、古民家カフェ『町家喫茶 三宅商店』をオープンしました。

町家喫茶三宅商店

「きれいにし過ぎず土壁など使えるところは、修繕しながら使う」

江戸のリサイクル社会をお手本に古材も積極的に活用してリフォームしている店内は、土間、蔵、土壁、昔ながらの間取りが残っています。

日本人が、遺伝子レベルで「懐かしい…!」「おばあちゃんちみたい…!」と思う空間ですね。

町家喫茶三宅商店

入って一番に目に入るのは大きな一枚板の木のテーブル。
テーブルを囲んで食べていると「おいしいですね~」と初対面でも会話が始まっちゃいそうな温かい空間です。

柄がひとつひとつ違う座布団もかわいいです!
こういう遊び心にキュンとします。

三宅商店デニムの間

こちらは2階の『デニムの間』。

部屋の畳をみると、畳縁がデニムになっているんです。
また、座布団の一部にもデニムが。

こちらの畳縁と座布団、実は代表の辻さんの年代物のジーンズを使って、辻さんのお母さんが作られたんだそう。

こういう使い方もできるなんて…!
デニムのポテンシャルの高さにびっくりです。

お母さん!うちの畳にも導入したい!

町家喫茶三宅商店

2階にはほかに、座敷の席が広がる大広間やテーブル席のお部屋などもあり、店内の席数は全部で94席。

こんなに広い店内ですが、席は満席になることも多々あるほどの人気店。

その人気の理由は、季節を感じることができるメニューにありました。

サクサク、シャキシャキ。季節を味わう特製カレー

三宅カレー

看板メニューのひとつが、『三宅カレー』。

玄米ごはんに、季節の野菜がたっぷり入ったカレーライスです。

素揚げしたれんこんスライスや厚めに切られたじゃがいも、彩りきれいなサヤエンドウなどなど。

サクサク、ホクホク、シャキシャキ。
見た目もきれいな上に、食感までとっても楽しい。

『美観堂』スタッフもイチオシの逸品です。

季節によって変わるパフェも、見逃せません

三宅商店季節限定パフェ

『三宅商店』さんの看板メニューもうひとつが、季節限定のパフェです。

オープン時からつづく季節に寄り添った地元農家さんとのものづくりは、このパフェのこだわりにも表れています。

夏の桃のコンポートや秋の和栗など、パフェに使うアイスやフルーツソースまですべて手作りなんだそう。

盛り付けもとっても華やか。

思わず写真を取りたくなるパフェの登場に声のトーンが1つ上がりそう…。

新茶のパフェ

これからの季節限定パフェは『新茶のパフェ』ですって!

みなさんはどの季節のパフェが気になるでしょうか?

私は…一年かけて全制覇したいと思います!笑

江戸時代後期の残り香の中で、旬のおいしいものを楽しめる『町家喫茶 三宅商店』。

美観地区にお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

『町家喫茶 三宅商店』アクセス方法

JR倉敷駅より徒歩約12分。
懐かしい門構と「三宅商店」の大きな看板を目印にお越しください。

〒710-0054 岡山県倉敷市本町3-11
TEL:086-426-4600
営業時間 : 季節によって異なります。詳しくは下記URLをご確認くださいませ。
『町家喫茶 三宅商店』営業時間
定休日:年中無休

この記事を書いた人

塩崎由歩

広島県出身。2020年に新卒で『株式会社行雲』に仲間入りしたショートヘアがトレードマークの23歳。
スタッフからは「ゆうぼー」と呼ばれ、カフェではいつも笑顔で動き回っています!
漫画、星のカービィ、ガチャガチャ、生エビのお寿司、水羊羹など...好きなものがいっぱい。
憂鬱なことがあると「ハッピー・ジャムジャム」を踊って乗り越えています。