こんにちは。
美観堂』の塩崎です。

美観地区の素敵なお店をご紹介するコーナー。
今日の主役は、『デニム研究所』さんです。

以前私がご紹介した『inBlue』さんとはまた違う、カジュアルファッションとしてのデニム・ジーンズを取り扱うお店さんですよ。

デニムの…研究所?

美観地区マスターを目指している私ですが、初めてお店の名前を聞いた時の反応はこちら↓

デニムの…研究所….?
デニムを研究…??博士とかいるんだろうか…。

まだまだマスターへの道のりは遠いみたいです。

倉敷デニム

倉敷市にある港町・児島はデニムの町。

美観地区にも、デニムを取り扱うお店は複数あります。
他にも、デニムまん、デニムソフトなんてものまで。

デニムまん

真っ青なのではじめ見たときはびっくり…。笑
見た目に反して(失礼)、味はおいしいですよ!

でもそもそも、児島ってデニムで有名なのは知ってるけど、なぜなんだろう?と思い、調べてみることにしました。

国産デニム誕生まで

児島

倉敷市児島は、「こじま」という名前の通り、もともとは海が広がりぽつぽつと島があった場所。

そこを江戸時代初期に埋め立てて、今のように陸続きになりました。

土地が増え、「よし!お米を育てるぞ!」となった児島の人たち。

でも埋め立てた土地は、もともと海だったことから塩気があり、お米づくりには適さない土地だったそうなんです…。

綿花

そこで始めたのが、塩気に強い綿花の栽培。
綿花は塩気に強いだけでなく、その塩気を吸い取っていってくれるので一石二鳥。

児島と同じく、岡山県西部の井原地方でも綿花の栽培が盛んに行われていました。

また井原市では、「藍染め」に使われる「藍の葉」の栽培も行われていたんです。

藍の葉

「綿花」を育てるしかなかった児島と、「藍の葉」を盛んに育てていた井原。

同じ県の中に、この2つのエリアが存在したことが、のちに国産ジーンズを生む土壌になったんだそう。

デニムをつくろう!からのスタートではなく、お米がつくれないから綿花をするしかない土地だった、という背景を初めて知り、ちょっとうれしい。

今後友達が岡山に遊びにきてくれたときに、お話できるネタがまたひとつ増えました(嬉)。

今では世界中の有名ブランドのデニム製作に関わる「デニムの聖地」となった倉敷市児島。

今日ご紹介する『デニム研究所』さんを運営する『株式会社ジャパンブルー』さんも、そんな児島でジーンズを作っている会社なんです。

第一号は桃太郎。『ジャパンブルー』のジーンズの歴史

ジャパンブルー

『ジャパンブルー』さんは、倉敷市児島でテキスタイル(生地)メーカーとして1992年に創業。

デニムをより多くの人へ、より広い世界へ発信するために。

どうすれば自分たちの作る生地の良さをより多くの人に届けられるのだろうか?

『ジャパンブルー』さんはひとつの結論にたどり着きます。

「生地を一番知っている自分たちがジーンズを作れば、もっと面白いジーンズが出来るのではないか」

桃太郎ジーンズ

そして、2006年。
ジーンズの聖地・児島から世界No.1ブランドを目指して誕生したのが、『ジャパンブルー』さんの第一号ブランドである『桃太郎ジーンズ』です。

「ジーンズという道具を通して、人生や生活、心がより豊になりますように。」

桃太郎ジーンズは、大人になってもずっと楽しめる、カジュアルライフの本物の「道具」としてのジーンズを提供しています。

桃太郎ジーンズ

今『ジャパンブルー』さんは、コンセプトやターゲット、シルエットやデザインなど、それぞれ個性の異なるブランドを6つの展開しています。

桃太郎ジーンズ』『JAPAN BLUE JEANS』『SETTO』『URVIN』『SOULIVE』『NEGATIVE DENIM

「これらのブランドを1つの空間で展開することで、より多くの人に私たちの多種多様な物作りを見ていただきたい」

そんな思いから、2019年4月、倉敷美観地区にブランド複合型店舗『デニム研究所』さんがオープンしました。

デニム研究所

デニム研究所の中はどんな風になっているんでしょうか?
少しお邪魔してみました。

美観地区のお店のご紹介

デニム研究所のれん

デニムを織るときに用いられる綾(あや)織りをイメージしたロゴ入りの暖簾をくぐると…..

デニム研究所店内

『ジャパンブルー』さん自慢のジーンズたちがズラリ。

私も服が大好きな人間なので、数時間くらい簡単に過ごせそうです…!

6ブランドが織り成す圧巻のラインナップ、お店のスタッフの方がひとつひとつ特徴を丁寧に説明してくださいます。

デニム研究所2

広々とした店内は、もともと2軒別のお店だったものをリフォームして一続きにしたんだそう。

ジーンズキーホルダー

このミニミニジーンズのキーホルダー、かわいい…!
ジーンズと同じ柄のキーホルダーを探して見るのもおもしろいですね。

ここでしか買えない!美観地区限定プレップジーンス

美観地区限定プレップジーンズ

私が特に惹かれた一本が、こちら。
倉敷限定の『プレップジーンズ』です。

ブランドは『Japan Blue Jeans』。
海外へMade in Japanのクオリティを広めるためにスタートしたブランドで、欧米で高く評価されたシルエットに、国産のクオリティを組み合わせた新しい価値観のジーンズをつくっています。

『プレップジーンズ』とは、股上が少し深めで、ひざ上にゆとりを持たせながら裾はしっかりと絞ったジーンズのこと。

見た目のシルエットは細身ですが、ゆとりのある股上設定なので穿きやすさ抜群!

プレップジーンズ

ビジカジスタイルにも対応できる、とっても綺麗なシルエットだと思いました…!

あ、そうそう。
こちら、ウエストからヒップにかけてのホールド感がとっても優れているので、男女問わず穿いていただけるのも大きな特徴。

カップルやご夫婦で、お揃いのジーンズ。
なんていうのも、とても素敵ですね….!

デニムポケットのステッチ

ちなみに、後ろのポケットにあしらわれた、青とオレンジのステッチ。
この色にもこだわりが…!

「青」は倉敷市の市鳥・『カワセミ』を。
「オレンジ」は美観地区にある『アイビースクエア』のレンガをモチーフにされているそうなんです。

バックデザインにまで、倉敷が詰め込まれています…!

アイビースクエア
『アイビースクエア』は、明治時代に倉敷紡績所(現在のクラボウ)の本社工場を再開発した複合文化施設。明治時代に日本の繊維業発展を担った象徴でもあります。

インディゴ染めのステッチに惚れました

革パッチ

そして、ジーンズブランドの顔でもある、革パッチを見たとき。
ついに、私の心は撃ち抜かれました。

革パッチがインディゴ染めされてるなんて、初めて…!
めちゃくちゃかわいい…!

ジーンズだけでなくこちらの色落ちも楽しめちゃうなんて!
革の表情や染まり方も一つ一つ違うらしく、本当に世界に一つだけのジーンズになりますね。

他にも、本当にうっとりしてしまうほど素敵なジーンズがたくさん。
ぜひ、博識な店員さんとお話ししつつ、ご自分だけの一本を見つけてみてくださいね。

最後にちょっとしたライフハック情報

在宅ワーク

今回の記事を書くにあたって、『デニム研究所』の船木さんにご協力をいただきました。

その船木さんは在宅で仕事をするとき、ジーンズに履き替えるみたいです。

ジーンズはハリとコシのバランスがとても良いので、ちょうどいい緊張感をもたらしてくれて、「オン/オフ」の切り替えに最適なんだそう。

ちょっと、着替えてきます!笑

『デニム研究所 倉敷店』アクセス方法

倉敷駅より徒歩約14分。
『アイビースクエア』の近くです。

〒710-0054 岡山県倉敷市本町5−8
TEL:086-436-7347
営業時間:10:00〜19:00
定休日 : 不定休
※コロナウイルスの影響で営業時間を変更されている場合があります。
足を運ばれる際は、事前にご確認くださいませ。

この記事を書いた人

塩崎由歩

広島県出身。2020年に新卒で『株式会社行雲』に仲間入りしたショートヘアがトレードマークの23歳。
スタッフからは「ゆうぼー」と呼ばれ、カフェではいつも笑顔で動き回っています!
漫画、星のカービィ、ガチャガチャ、生エビのお寿司、水羊羹など...好きなものがいっぱい。
憂鬱なことがあると「ハッピー・ジャムジャム」を踊って乗り越えています。